前作[Nexus Polaris]の成功で完全な位置付けをしたノルウェーシンフォニックブラックメタルバンドCOVENANTの変身作...
[Nexus Polaris]後Nagashがバンドの専念するためにDIMMU BORGIRを脱退するが、逆にSverd、 AstennuはCOVENANTを去った。またバンド名訴訟に巻き込まれてしまう。しかしバンドは新しい脱出口を捜し、これらの危機(?)を乗り越える。
まずバンド名をCOVENANTからTHE KOVENANTに変えると同時に残った3人のメンバーもそれぞれLex Icon(Nagash)、Rsy Coma(Blackheart)、Von Blomberg(Hellhammer)に変えて今まで見せてくれたサウンドとは全然違った新しい音楽を作り上げた。
エレクトロニクスの效果がテクノやディスコのリズムを連想させるようなハイテンポの規則的なリズムを作り出した。このサウンドがアルバム構成に重要な位置を占めながらこんな位置は"Mirror's Paradise"、"New World Order"、"Jihad"、"In The Name Of Future"そしてBABYLON ZOOの原曲である"Spaceman"みたいな曲で強い印象を残している。キーボード,シンセサイザーなどのデジタル楽器を使うにおいても初めだとは考えられないほどのうまく使っている。(これはボーナストラックの"New World Order"のキーボード抜きバージョンを聴けばすぐ分かる。)しかしこのようにアルバム全体がテクノの雰囲気だけ感じられることはない。インダストリアル系を連想させるシンプルでも力強いギターワークの"The Human Abstract"、"The Birth Of Tragedy"では楽しさとヘビーさを同時に楽しめるし、前作[Nexus Polaris]のシンフォニックブラックメタルの雰囲気を味わえる"Sindrom"、"Prophecies Of Fire"もある。
こんなにテクノが持つ楽しさからブラックメタルが持つ奇怪で邪悪な雰囲気まで多様に演出しているサウンド、その上のLex Iconの歪んだボーカル...これが多分新しく誕生したTHE KOVENANTの核だと思う。
本当に、アルバムを発表する度に全然違った雰囲気への変身する彼らの素晴らしさが感じられるアルバムだ。
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