DIMMU BORGIRでもベースを担当しているNagashが率いるバンド中の1つ、COVENANTのセカンドアルバムで1998年作...
Blackheartと共にデビューアルバム[In Times Before The Light]で中世的な雰囲気を再現してマニアに注目を浴びてから3年ぶりに発表されるこのアルバムはバンドに新しい転機を齎したと思う。ARCTURUSの[La Infernale Masquerade]のメンバー3人(Hellhammer、Sverd、Astennu)を迎え'スーパーバンド'として急成長したからだ。
前作で見せた中世的な雰囲気は広大で敍事的な雰囲気に入れ替わった。しかもクオリティはデビュー作を遥かに超えてる。各メンバーも実力の持ち主だから生じる衝突は見えなく、時には牽制して時には協力し合いながら完璧なバランスを取っている。またCRADLE OF FILTHでセクシーなバンパイアを演じたSarahが女性ボーカルで登場、Nagashのいかれたボーカルの後で光のように美しさを発散している。
宇宙の巨大かつ雄大壮厳な雰囲気を感じさせる"Bizarre Cosmic Industries"、彼らの変化されたサウンドを代弁する"Planetarium"、タイトに展開されるギターがキーボードと会い、絶妙のリズムパートを作り出している"The Last Of Dragons"、 Hellhammerの天才的なリズム感覚が証明される"Dragonheart"、このアルバムの白眉であって構成、演奏全てにおいて文句なしの敍事詩"Bringer Of The Sixth Sun"など'女神ガイア'が伝えるメッセージをテーマにしたというこのアルバムは間違いなくブラックメタルのクオリティを引き上げた傑作である。
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