ミニアルバム[Of Entity And Mind]で注目され始めたWINDSの実質的なデビュー作…
KHOLD出身のLars Eric Si(vo), Carl August Tidemann (g), Hellhammer(ds), Andy Winter(key)という豪華なメンバーだけでも購買欲を刺激する。しかも実力は[Of Entity And Mind]で充分に感動したし・・・
Augustのメランコリーで華麗ななギターソロとAndy Winterのキーボード演奏、どんな速度と雰囲気でも充分に自らの役割をしているHellhammerのドラミング、Lars Eric Siの虚脱で無気力なボーカルだけで充分だったが今度はオスロフィルハーモニックオーケストラのバイオリン、チェロなどの弦楽器が加わって穏かで憂鬱な色彩をもっと濃くなった。
総11曲で構成されているがまるで一曲を聴くようである。敍情的に演奏されるキーボードと一緒にする弦楽器の悲恋な雰囲気の上にあまりにも美しく流れるギターソロは最高だ。同時にボーカルも曲の進行にしたがって無気力にその感じを伝逹する。“Passion's Quest”、“Reason's Desire...”、“Remnants Of Beauty”のような曲がこのすべてを証明していて、とりあえず聴いてみろと言うしかない。
何の考えずに楽しめるサウンドが気に入らない人にはもっとひかれるアルバムになると思う。実験的ながらも美しさが感じられるアルバムだ。<2002/04/13>
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