[ W I N D S ]
       
  Reflection Of The I  
  (2002, AVANTGARDE MUSIC) 8.5
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ミニアルバム[Of Entity And Mind]で注目され始めたWINDSの実質的なデビュー作…

KHOLD出身のLars Eric Si(vo), Carl August Tidemann (g), Hellhammer(ds), Andy Winter(key)という豪華なメンバーだけでも購買欲を刺激する。しかも実力は[Of Entity And Mind]で充分に感動したし・・・

Augustのメランコリーで華麗ななギターソロとAndy Winterのキーボード演奏、どんな速度と雰囲気でも充分に自らの役割をしているHellhammerのドラミング、Lars Eric Siの虚脱で無気力なボーカルだけで充分だったが今度はオスロフィルハーモニックオーケストラのバイオリン、チェロなどの弦楽器が加わって穏かで憂鬱な色彩をもっと濃くなった。

総11曲で構成されているがまるで一曲を聴くようである。敍情的に演奏されるキーボードと一緒にする弦楽器の悲恋な雰囲気の上にあまりにも美しく流れるギターソロは最高だ。同時にボーカルも曲の進行にしたがって無気力にその感じを伝逹する。“Passion's Quest”、“Reason's Desire...”、“Remnants Of Beauty”のような曲がこのすべてを証明していて、とりあえず聴いてみろと言うしかない。

何の考えずに楽しめるサウンドが気に入らない人にはもっとひかれるアルバムになると思う。実験的ながらも美しさが感じられるアルバムだ。<2002/04/13>

       
  Of Entity And Mind  
  (2001, AVANTGARDE MUSIC) 7.5
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Hellhammer, Augustなどが集まって新しく結成したWINDSのデビューミニアルバム...

彼らのサウンド平凡なゴシック系ではない。プログレッシブシンフォニックな雰囲気が感じられるサウンドでHAVAYOTHのように男性的な敬虔さがある。 HAVAYOTHがVintersorgのボーカルで荘重な雰囲気を漂わせるに対して彼らは淡々として静かな雰囲気が目立つ。激しい感情の変化なく平坦なボーカルがそうで、終始一貫淡々と響くピアノもそうだ。しかしこんな単調な雰囲気を破って活力を吹き入れるのがAugustの清いギターソロだ。フィンガーボードを滑るように滑らかでしかも力強いソロがあちこちで登場してARCTURUSの郷愁を催したりする。Hellhammerのドラムも豊かなリズム感を誇っている。曲の展開も緩いが決して軽い音楽ではない。

夢幻的なイントロ"Inception Perspective"に引き続き、物静かなピアノと無気力感さえ感じられるボーカルのだるい雰囲気を全般に置いてAugustの清くて美しいギターソロがたまに登場して光を発する"In All Reflection"、流麗に流れ出るギターソロが話すように雰囲気を調節して行く"Bloodstained And Sworn"、"An Eternity Of Dreams"、ARCTURUSの[Aspera Hiems Symfonia]を思わせる"Mirrored In Time"まで総5曲で構成されている。

強烈なインパクトやクライマックスが感じられなくて少し退屈、いや聴いているとだるくなるかもしれないがあちこちで登場するAugustのギターソロには涙が出てしまいそうだ。<2001/08/10>

arcturus,   the kovenant,   covenant,   khold(no review in this page),   mayhem

C L O S E